浮気心に春爛漫
そして何より。



彼女と別れてまであたしを選んでくれた涼ちゃんに対して、



すぐに返事できずに、



祐太に別れ話も切り出せずに、



祐太に裏切られてることもしらず、


うだうだ悩んでたあたしがバカみたいで。




そして、あたしと同じように、



あたしに別れを切り出せず、



あの子と二股のままうだうだしてる祐太。



しかも悪びれもなく堂々と。



指輪までして。





それを知って、どうでもいいと思った。



涼ちゃんの誠意に申し訳なくて涙がでた。



「さっぱりした気持ちで涼ちゃんのとこいけるね。」



奈々子は、あたしの背中をさすりながら笑ってくれた。
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