大好きな君へ
今日も学校か……つまんねぇな…




邑と…



顔合わせんの…




やだな………



翔は面倒クサそうに家を出た。




歩いていると、道の角で邑と目が合った。




『翔…おはよ…』



『……………』



邑は困った顔で話を進めた。



『……玲奈……さ…』



『……何?』




『付き合ってって軽いノリで言ったんだ。』




―付き合ってって軽いノリで…?―




『そうしたらいいよってさ。』




翔は邑を強く睨んだ。



俺がこんなに悩んで、こんなに苦しんで……




なのにお前はただのノリで言った?



『でも!今は玲奈と付き合えて幸せだよ。』



『あっそ…』




『………俺、玲奈の事、お前には渡したくないな。』




『じゃ、俺行くわ。玲奈待ってっから。じゃあな~』



翔は複雑な気持ちだった。
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