恋愛磁石



「……もういいわ。今日はここまでにしましょう」



小さなため息をついて、お母さんは部屋を出て行った。



「――はあ」



同じようにため息をついて、譜面台に置かれた楽譜を手に取った。



パラパラとページをめくる。

黒い音符で埋め尽くされたそれには、赤いペンでぎっしりと書き込みがされている。





< 88 / 142 >

この作品をシェア

pagetop