バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!《あれから〜6年が過ぎて》
違うよ夕顔、俺だっておまえにキスしたいし抱き締めたいよ。




たけどそれじゃ今までの俺と変わりないだろう。



だから俺は決めたんだよ。


夕顔の親父に交際を認めて貰ったら、



堂々とキスしようって。



だから夕顔とのキス拒んでる訳じゃない。



俺が必死に説明すると、「将一の気持ちは凄く嬉しい。

たけど不安になる。私女としての魅力ないのかなって。」




『夕顔おまえバカか、俺がどれだけおまえの事好きか分かる。


夕顔の為に俺変わりたいんだよ。


夕顔でなけりゃ駄目なんだ。』




もうどうなっても知らねぇ。



俺は夕顔を抱き締めキスをした。



夕顔がトロンとした顔で俺を見詰めた。



「将一パパには内緒にしとくから。」




あー!



俺は現実に引き戻された。


夕顔の親父の怒った顔が浮かび、



俺どうする?



ばれずに済むだろうか?



そんな俺に夕顔が、将一って小心者だねって呟いた。


元は夕顔のせいなんだからな。



はぁ!



ため息つくしかない俺。



俺ってこんなに小心者だったんだ。







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