偽装婚約~秘密の契約~




あたしの人生はいつからこんな間違った道に迷い込んでしまったのだろうか。

……いつから、なんて言わなくても分かってるけどね。


そう。

あの日。


森本に突然、連れ去られた、あの日からだ。

全てがおかしくなってしまったんだ。


晴弥と出会って

セレブばっかりの高校に入学させられて。


あ…最後に、ジュウゴと芽依に会ってお礼を言いたかったなぁ…


短い間だったけど、いろいろ助けてくれてありがとう、って。

2人ならきっと、仲の良い友達みたいな夫婦になれるよ、って。


でも今さら遅いよね。

もう、こうしてあたしはまた違う道を歩き始めてるんだから。



きっと、2度と2人に会うこともないんだろう。



そうだ。

森本にも言っておきたいことがあったんだ。


あのときはよく連れだしたな!って。

全ての始まりはアイツが現れたせいなんだから。


だけど、森本に毎朝会ってすごく癒されてたんだよ、って伝えたかった。


けど、これも無理だよね。


森本…頑張ってね。

きっと、晴弥はずっとあのまま我が儘だと思うからさ。



瑞季さんと2人で頑張ってね。










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