偽装婚約~秘密の契約~





「………んー!

おいひぃー!!」


用意されていたのは遅めの朝食。

もう時刻は10時を過ぎていた。


どれだけ寝ていたんだろう。

こんなときでも寝られちゃう自分に呆れる。



『ありがとうございます。

ですが、普段瑞季様の食事を食べている沙羅様には物足りないかと思いますが…』


「そんなことないですよ!

葉山さんのもかなりおいしいです!


ってか…瑞季さんのこと、知ってるんですか?」


『もちろんです。

瑞季様は執事界で知らぬ者はおらぬほどの超有名人ですので。』


そ、そうだったんだ…

そんなこと知らなかった。



『執事なら誰でも瑞季さんを目標にしてる。

あの人はそれくらいすごい人なんだ。


お前は最初から瑞季さんが付いてたからよく分かんないと思うけど

あの人の仕事は迅速かつ的確だ。


ま、簡単に言えば沙羅は恵まれた環境の場所に送り込まれた、ってことだな』


要がナイフで鶏肉を切りながら言った。


……なるほど。

今の説明で瑞季さんのすごさはよく分かった。



それに今までのこともこれで頷ける。


与えられた仕事は完璧にこなし、

晴弥の命令の前に仕事は終わらす。


そうか。

やっぱりあの人はとんでもなくスゴイ人だったんだ。









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