偽装婚約~秘密の契約~






『……羅様…沙羅様。』


重いまぶたを開けると目の前に瑞季さんの顔。



『おはようございます。

シャワーでも浴びますか?』


え…シャワー?

壁にかけてある時計を見ると…



「6時ぃ?!」


どうやら昨日、疲れすぎてあれから寝てしまったようだ。



「シャ、シャワー!

シャワー浴びます!!」


ベットから慌てて降りる。

でも足がフラついて…



『大丈夫ですか?

お気を付け下さい』


あたしは瑞季さんの腕の中。



確か…こんなこと前もあったような…



「す、すいません…」


足下に視線を漂わせたまま、瑞季さんの腕の中から抜け出す。










< 65 / 295 >

この作品をシェア

pagetop