偽装婚約~秘密の契約~




「その…洋介くん?とは別れたくないんだ?どうしても。」


「うん。どうしてもヤだ。」


そっかぁ…

と、呟き芽依はベットに座る。



「あのさ、ずっと思ってたんだけど」


突然、起き上がった芽依は首の後ろをかきながら言う。



「瑞季さんの言葉、意味深だと思わない?

なんか晴弥の言葉の裏に何かが隠されてるような、そんな言い方だった。」


言われてみれば…そんな気がする。


昨日、瑞季さんは言った。


『晴弥様は決して偽装婚約のためにああ言っておられるワケではないのです』


って。


確かに芽依の言う通り、何か隠されてるような気がする。



「で、あたし、分かったんだよね。

今の沙羅の話聞いて。」


あたしのほうを向いた芽依はニヤッと笑う。



「要するに、だよ?


契約違反って晴弥が言うくらい、沙羅と洋介くんを別れさせたいってことは…晴弥は何か知ってるんだよ。


洋介くんが、沙羅に言っていない秘密を。

そしてその秘密を知った晴弥は、沙羅を洋介くんから引きはがそうとしてるんだ。」








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