オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
「おい……シュン」
あたしと繋がった篁くんの手を離すように、櫂さんが手を重ねてきた。
だけど篁くんはその手を払いのける。
「大丈夫だって櫂さん。別にヘンなことなんかしねーよ。ちょっと絢と話したいだけ」
そして、それ以上何も言わせないというふうに
「だから邪魔すんな」
と、付け足した。
するともう何言っても無駄だというふうに櫂さんは深いため息をつき、篁くんを見上げて咎めるように言う。
「……休憩終わるまでには帰ってくるんやで」
「はいはーい。了解でーす」
篁くんは脱力した空返事を返して、
動かないあたしを手を引っ張ってムリヤリ部屋の外へ連れ出した。