オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
そして、痛いくらい顎をあげられて。
あ、篁くんの顔が見えた。
と思った瞬間。
「ま、楽しんできてな」
チュッとわざとらしい音をたてて、おでこにキスをされた。
篁くんの唇が離れたと同時、あたしはおでこを隠す。
もう遅いけど。
「な……ななんで……」
「でこちゅーは友情の証や」
「……あ、それ知ってるっ。キスの格言……だっけ?」
「正解!!」
篁くんは無邪気に笑って、あずけるようにあたしを藤岡くんのほうに押す。