オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~



時間どおりに来た電車がゆっくりと止まって、空気の抜けるような音を立てて目の前の扉が開いた。

何も言わずにふたりを置いてそれに乗ろうとすると、グイと手首をつかまれる。

振り向くと、いつになく真面目なカオしたバ会長があたしを見ていた。



「……そーゆーこと、言うんだ」



周りの音に消されそうな声。

それは、寂しいとか悲しいとかを含んだ、そんな響きで。



「まあ……俺が他の子と付き合っても、俺が翼ちゃん以外に好きって言っても、翼ちゃんには……関係ないもんね」



胸が、いたい。



< 342 / 376 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop