オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
時間どおりに来た電車がゆっくりと止まって、空気の抜けるような音を立てて目の前の扉が開いた。
何も言わずにふたりを置いてそれに乗ろうとすると、グイと手首をつかまれる。
振り向くと、いつになく真面目なカオしたバ会長があたしを見ていた。
「……そーゆーこと、言うんだ」
周りの音に消されそうな声。
それは、寂しいとか悲しいとかを含んだ、そんな響きで。
「まあ……俺が他の子と付き合っても、俺が翼ちゃん以外に好きって言っても、翼ちゃんには……関係ないもんね」
胸が、いたい。