オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
すると、走ってきたからか乱れた息を整えてから「いや……」と口を開く。
「何だはナシでしょ翼ちゃん。ちゃんと伝言させたのに帰んないでよ」
「……あたしに直接言えばいい」
「だって翼ちゃん俺のこと避けるじゃん」
そう言われて言葉につまった。
黙り込んだあたしの肩に顔を埋める。
「……ごめんね」
ぎゅっとあたしの手を強く包み込むように握って、そう言った。