オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
気持ち悪いくらいの色気を帯びた目であたしを見つめ、口をひらく。
「翼ちゃん、かわい」
「はぁ? ネジとんでんじゃねーの」
「あは、かもね」
冷たい言葉を浴びせても、返ってくるのは屈託のない笑顔。
あたしはコイツのこーゆーところが苦手だ。
自分を女の子扱いする、そんな態度が嫌。気持ち悪い。
今だって、ハタから見れば男2人が一緒にいるとしか思われてないだろう。
それだけあたしの見た目は男らしいのに。
……なーにがかわいいだ。
ため息をついて立ち上がり、あたしはふたりの後ろ姿を追った。
バ会長も、後からついてくる。
「今日はぜんぶおごってもらうかんな」
「あたりまえだよー。翼ちゃんに払わせるわけないじゃん」
――こうして、あたしたちも並んで歩き出した。