トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜

あの握手会の日――…




俺は一瞬

自分の目を疑ったんだ…。


あまりにも美衣に会いたい気持ちが強すぎたせいで。

そのせいで

美衣の幻でも見えちまってるんじゃないかってさ…。


あの時は、現状を把握するにはあまりにも時間が短すぎて。

俺は一言も声をかけることさえできずに…

驚いているその間に

美衣はあっという間に俺の前から姿を消していた…。



久しぶりに見た美衣は

相変わらず童顔だけれど、あの頃の美衣よりすこし幼さが消えて、大人っぽくなっていて…。


さらに綺麗になっていた―…。





あの日――…


俺は久しぶりに美衣に会って
思い知らされたんだ…。





俺はいつまで経っても

美衣のことを




"過去"として

割り切れていないっていうことを――…。





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