トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


美衣は
少しの間をあけたあと。


「…大学の友達にね、優の大ファンの子がいるんだけど…。

その子に、優の握手会にひとりで参加する勇気がないから、一緒に来てほしいって、お願いされちゃって…」




―……………

なんだ…。



やっぱり、そういうことだったのか…。



『もしかしたら…』なんて

少しでも淡い期待を抱いてしまった自分に、腹が立つよ…。



やっぱり、そうだよな…。



俺は美衣にフラれてるわけだし。



美衣にしてみれば、俺とのことなんて



単なる"過去"にしか過ぎないんだよな―…。





.
< 66 / 337 >

この作品をシェア

pagetop