スタンド・アローン
アンブッシュより悪性かも

「はい?」

 俺、中嶋津也は思考が停止した。目の前で誰かが何か言っているが、耳に入ってきていない。

「中嶋君、聞いていますか?」

 ああ、やっと聞こえてきたよ。

 このオバさんは長谷川喜美江学長。

 確か、俺は学長に何か言われて頭が真っ白になったんだ。

「すみません、少し寝不足で」

 軽くごまかす。

 学長は気にしていない様子で、また話を始めた。

「今お話した通り、我が海淵学院は今年共学になったばかりなのです」

 そうだ、これだ。転校してきた高校が元女子校だと聞いて、俺は激しいショックを受けたんだ。
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