労働の価値 その2
--- 1-2 ---

持ち主がどうしたいか、
は、
物のなかに隠れたままだ。

だから、
このひとたちはおたがい、
それでいいと言いださないと、
交換できない。

だからこのひとたちは、
おたがいに、
それぞれの商品の持ち主どうし、
と みとめないと、
いけなくなる。

おたがい、
こうだ と決めてから交換する。

こういう関係が、
法律に違反しているかどうかはわからない。

だがとにかく、
おたがい「そうする」と決めあう関係だ。

そこに、
おかねの動きが、
からんでくる。

なにを約束し、
なにを決めあうか。

それが、
おかねの動きから決まってくる。

ひとびとはこのとき、
商品の代わりにものを言うひと、
そして商品の持ち主として、
そこにいる。

話しをここから進めていく。

そうすると、
たぶん、
わかることがあるはずだ。

それはどんなことか。

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