労働の価値 その2
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ある商品の価値を金で言うと、
その商品の「おかねとの関係」、
おかねを通した姿になる。

あるいはその商品のねだんになる。

式はこうだ。

布2m = 金3g

こういうあらわしかたができるようになると、
たとえば布の、
たとえば鉄の、
こういった式は、
それだけで、
ひとびとにわかるような価値のあらわしかたになる。

ほかの式、
たとえば鉄の式などを、
ずらずらとならべる必要は、
ない。

というのは、
「基準」になっている金は、
もう、
おかねと同じようなところがあるからだ。

だから、
商品の価値を、
いつでもどこでも同じように測るには、
いまでは、
価値の言い方のいちばんはじめに、
戻っている。


「ふたつだけの関係」だ。

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