先生がくれたもの~運命に導かれて~



そう言われたオレは、とてつもない恐怖と不安に襲われた。



分かってた。



水無瀬瑠璃はもう長くない。



だけど、



水無瀬瑠璃、本人の口からその言葉を聞く事で、オレの胸は苦しいまでに締め付けられた。



何と言うか…愛しい女の姿が見る見る内に消えていくような感覚だ…



そこまで思ってオレはやっと気付いた。










オレ、こいつのことが好きだ。










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