先生がくれたもの~運命に導かれて~
「え…?」
オレは水無瀬瑠璃を離し、まだ状況を理解出来ていない彼女の顔を見つめた。
すると水無瀬瑠璃の顔は瞬く間に紅に染まっていった。
「先生…もう1回言って。」
オレははっきりと、かつゆっくり言った。
「オレはお前が、瑠璃ちゃんのことが好き。」
「…」
「立場上こんなのはヤバいって分かってるけど、だけどオレ…もう気持ち抑えられない。」
オレは真っ直ぐに水無瀬瑠璃を見た。
だが、
水無瀬瑠璃の目には涙が浮かんでいた。