あたし、人殺し
朝。

あたしはいつも通りに学校に行った。

クラス全員が集まった。

・・・玲だけ居ない。

今日、暇じゃん・・・。

何しよっかなー。

ってか、玲の奴マジで逃げたのかよ。


そしてホームルームの時間。

秋山がいつも以上にキモい、悲しんでるような顔をしてた。

何があったんだよ。

少しの時間、この教室が沈黙になった。

「皆さん」

やっと秋山が口を開く。

「今日は谷澤さんが休みですね」

そんな事は分かってるんだよ!

さっさと言えよ、変態クソじじい!!

「それでその・・・」

ガタン

誰かが後ろに椅子ごと倒れた。

「アッハハハハハハハハ」

教室の沈黙がいっきにやぶれた。

「皆さん!今は大事な話です!静かにしなさい!!」

まだ何も言ってねーじゃん、バーカ。

「えーっとですね・・・その谷澤さんは・・・」

「秋山ぁー、早く言えよー」

男子が言った。

「ほ、堀江さん!口をつつしみなさい!!」

焦る秋山。

超いい気味。

「自分が悪いんじゃね?ハハッ」

「確かにー」

「静かに!で・・・谷澤さんは」

秋山がハァと一息つく。

「自殺しました」

「え!?マジでー?あっはは」

「超ありえねー」

あたし等は‘人が死んだ’ということを‘玲が死んだ’ということを‘面白い’としか思っていなかった。
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