恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「あれ!?もう聞いたのか?直前まで黙ってビビらせてやろうと思ってたのに。」


「え?やっぱりホントなんですか…」



ちょっとハッタリだと期待した私がバカだった…。



「まあ、今のお前らなら大丈夫だって!だいぶ体力ついてきたし。」


先生はガックリした私を見て、優しい顔になった。



「莉央も…、もう少しで50m泳げるだろ?よく考えたらすごいよな。水に顔つけるのさえ嫌がってたのに。その頑張りがあれば、大丈夫だろ。」



「先生…?」


「莉央は頑張ってる。だから、自信持て。…な?」


< 159 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop