恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「大丈夫だよ♪根拠ないけど自信持ってれば、何故か解答用紙にスラスラと書けたりするもんなんだよねぇ。」


「根拠ないって…、、。でも、確かに自信持つことって大事だよね?」


「でしょでしょ?あと、ご褒美を想像するとか?私なら、一色先輩によしよしされることかな♪」


「ご褒美かぁ…。」



私なら…、渡先生に褒められること。…かな?


なんか、想像したらやる気が湧いてきたかも!



根拠ない自信はよく分からなかったけど、愛が私を必死に元気づけてくれてるのも嬉しかったし、ここはテスト、頑張ってみるかぁ!



「うん。頑張ろ!」



私は真剣になって数学の教科書をめくり始めた。



「え?莉央、ご褒美何?すごい気になるじゃん??」



愛はいきなりやる気になった私に、「?」ばかり浮かべていた。


< 165 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop