恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


ヤバイ、こける!



…と思った時。







「莉央!」



先生がとっさに走り込んで、床に倒れる前に私を抱きかかえた。



「莉央、大丈夫か?」


「先生…?」



私…、こけてない?



「せっかく足治ったのに、何回もこけるなよ?」


先生は安心した顔で私に言った。


…その優しい声で。



そして、優しい温かさを全身に感じる。


先生…、あったかいんだね。


すごく心地いい…。


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