日常の大変さ
夜の学校編
夜、三人は仕事のため学校へ来ていました。

「はぁ――」

「ごめんね……柚希、昼休み終わってから湯兎クンどころじゃなかったの」

「もう分かってるから……」

「ありゃ?そういえば湯兎クンは?」

「向こうの校舎の屋上」

「じゃぁ後でね」

「うん……」

由威李は湯兎のいる屋上へ行きました。

「湯兎クン」

「由威李」

「どうかしたの?」

「今日の5時間目の前に柚希に教室に飛ばされたときに思い出したんだ……」

「何を?」

「あいつが小さい頃のことを……」

「…………」

「あの時はまだ両親が居た頃でな、あの頃はよく泣いてたんだよ……学校にいる時間帯はよく俺に泣きついて、家にいるときは母さんによくしがみ付いてた……両親がいなくなったのは、俺が5年で、柚希が4年のときだった……でもあれは………いなくなったつーよりも殺されたって方が正しいな…」
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