PM13:00 2


「まあ、七澤だって男だものな。それは、あんな可愛い女の子と一緒に劇ができて…しかも王子と姫という役柄だったら嬉しい筈だ」

…こいつは…。

心の中で呻きつつこめかみに手を当てて俯く俺の頭上、くるくると楽しげに、安藤の言葉が踊る。


「うむ。応援するぞ」



その言葉が、トドメだった。

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