【実話】コイウタ・完


『詩音?よく聞いて?詩音が別れることを決めたんだよ?俺は、正直辛かった。詩音のことが好きだから。でも好きだからこそ、今を乗り越えて、そして夢を叶えて将来一緒にいたいんだ。』


『………』


『だから、今は戻れないよ…』


『なんで…?好きなら傍にいてよ…』


『戻ったとしても、今は幸せかもしれないよ。でも、この先は?お互いのことでいっぱいいっぱいになって、夢を頑張れなくなる』


『ならないよ…?ちゃんと私頑張るから!』


『俺は無理なんだ。そんな器用じゃないから、夢と恋愛を両立出来ない…』


『大丈夫だよ…?佑斗は、夢のことだけを考えて私のことはいいから…それでも傍にいたいの…』


『夢は今しか追えない…。でも、詩音はいつまででも待っててくれるって俺は信じてるんだ』


『待つよ…?何年でも、何十年でも佑斗を好きなのには変わりはないもん。ただ、今は?今傍にいたいし、いてほしいんだよ…』


『ごめん。俺の気持ちは変わらないから…。もう眠いから電話切るね…。おやすみ!』




プーップーッ…


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