【実話】コイウタ・完
慶太といる時…
慶太と手を繋いでる時…
慶太とキスしてる時…
頭をよぎる最後に見た佑斗の泣き顔…
わざと佑斗と繋いでた方の手で慶太と手を繋ぐ。
今、隣にいるのは…
今、傍にいるのは…
慶太…。
佑斗じゃない…。
はじめは一緒に過ごすたびに感じる慶太からの想いが…
嬉しかった。
まだ佑斗を好きな私のことを、こんなにも大事にしてくれて必要としてくれる慶太…
今までは、嬉しくて仕方がなかった。
でも、だんだん大きくなる佑斗を忘れられない気持ち…
佑斗への想いを消そうとするたび、逆に佑斗の存在が大きくなる…
だめだよ…
だめなんだよ…
こんなに私のことを想ってくれる慶太を傷つけたくないんだよ…