ハピネス 〜女になった私〜
カチカチと時計が進む音がする。
トクトクとノブくんの心臓の音。
ノブくんの腕にしがみついて、胸に顔を押し付けて、確かめるんだ。
ここが私の居場所なんだって。
私だけの特別なんだって。
「未希、この際やから俺も確認しといてもいい?」
ドサッと後ろに倒されて、ノブくんが私の上に体を重ねる。
「なに?」
「未希、俺とのセックス気持ちいい?ちゃんと毎回イケてる?」
答えにくい質問に私の目が泳ぐ。
だってそんなの恥ずかし過ぎる・・・。
心配そうな顔をするノブくんは別に私をからかっている訳じゃなく、真剣に聞いてるんだ・・・。
「・・・気持ちいいよ?だっていっつも私の方が・・・」
暗い部屋の中でも分かるくらいに、私の顔は真っ赤になっているに違いない。
ノブくんは満足そうに笑うと、とろける様な甘いキスをしてくれた。
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