ハピネス 〜女になった私〜

Happy Endless




初めて暮らす大阪の街。



まだ慣れない事も多いけど、新しいお家で幸せいっぱいの新婚生活。



毎日ノブくんにお弁当を作って、マンションの下までお見送り。



「何かこういうの照れるけど、やっぱええなぁ。」



「今日何時に帰って来る?」



「8時には帰れると思うよ。夜は一緒に風呂入ろうな?」



「うん!!」




ノブくんを見送った後、洗濯をして、掃除をして、のんびりテレビなんか見ちゃったり。



実はずっと憧れていた専業主婦。



ノブくんのパンツや靴下を洗ったり、家計簿をつけたり、




プルルル・・・プルルル・・・プルルル



「はいもしもし三橋です。」



日常の何気ない事が、“あ〜ホントに結婚したんだなぁ”って事を感じさせてくれる。



『未希?あんたもうお昼食べたん?』



「ううん、まだ。」


私達の住むマンションと、ノブくんの実家は自転車で15分位の距離にある。



まだこっちに友達がいない私を、ノブくんのお母さんがたくさん遊んでくれる。



ノブくんの実家に着くと、知らないおば様が3人。



「うちの嫁の未希。」


こう紹介されるのがくすぐったくて、嬉しい。



「こんにちは、未希です。」



「いや〜ノブくんの?おばちゃん、こ〜んなちっちゃい頃から知ってんねんでぇ〜」



大阪のおばちゃんは、基本的に声が大きくてよく笑う。



そして他人の家庭の事をビックリするくらいよく知っている。




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