ハピネス 〜女になった私〜



居酒屋を出た私達は2台のタクシーに分かれてそれぞれの家路についた。



もちろん私はノブくんと。



「ほな明日は11時に迎えに来るからな」


タクシーが家の前まで着いても、私は降りようとしなかった。



「ねぇ少し寄っていかない?」



お酒のせいかな?


そんなセリフがスラスラ言えた。



「未希ちゃん、酔ったんか?」



「ごめん。・・・また明日ね!」



急に恥ずかしくなって急いで降りると、ノブくんも支払いを済ませて一緒に降りてくれた。



「お言葉に甘えて、ちょっと寄ってっていい?」




.
< 98 / 230 >

この作品をシェア

pagetop