7月7日、逢いたくて
*epilogue*


『star letter』


…笹原 織葉さま


“い”つも七夕に願う事は、何ですか?


“つ”き明かりが美しい、夏の星座が僕は一番好きです。


“し”いて言うならあなたは、どの季節の星座が好きですか?


“よ”るだけでも七夕は、晴れるといいですね。


“に”ほんで一番、星が綺麗に見える場所を知ってますか?


“き”みに、いつか空を埋める程の満天の星を見せたいです。


“て”が届きそうで届かない星は、今日も僕を切なくさせます。


“ほ”しを、君に届けたい。


“し”らず知らずの間に、消えてゆく星もあれば生まれて来る星もある。


“い”つでも願う事は、一つ。君が、幸せでありますように。




―――いっしょにきてほしい。



短冊に込められた想いは


“君の、一番星になりたい”



不器用で、遠回りな告白はようやく通じて。



そして、あたしが願うのは…。





―――二人が二度と、離れませんように。







あなたの願い事は、何ですか?







fin,






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