7月7日、逢いたくて
『天塚 匡軌 27歳』
ハガキに書かれている名前を、呆然と見つめる。
確かに、彼はstar letterを書いていた。
―――でも
それはあたし宛てにじゃなく。
天塚さんは
ただ単に、アンケートに答えただけ。
ハガキが散らばった床に、ペタンと力なく座り込む。
あたしにstar letterを送っていたのは彼…天塚さんじゃなかった。
「…そんな―――っ、」
自分で真実を引き出したくせに、あたしの心はなかなかその現実を受け止めようとはしなかった。
反射的に頭を抱える。
知ってしまった真実に、頭の中が整理出来ない。
その時、ふと
2通目のstar letterが、真っ白になった脳裏に浮かび上がった。
――月明かりが美しい、夏の星座が僕は一番好きです。
『やっぱり、夏より冬の星の方が綺麗だよ。』
ゆっくりと顔を上げる。
…天塚さんじゃなかった。
彼じゃ、なかった。
それなら…、
――いつでも願う事は、一つ。
君が、幸せでありますように。
…あなたは?
あなたは、一体誰なの?