戦国サイダー
勿論、転んだってタダでは起きてやらない。


あっちが最初に突っかかって来たんだ、私だけ謝るのは割に合わない。



絶対、謝らせてやる!



だけどそれ以外のことでは絶対に私の意見は変えない! 卑屈になんかならない!



ああ、私ってなんて立ち直りが早いんだ! これも親譲りだけどね!



自分に突っ込みを入れてから、私は両頬をぺちっと叩いて、気合を入れる。


 
玄関に向かう前に廊下の窓を閉めていると、外から暑さを静める雨に喜んでいるかのような蛙の歌声が聞こえてきた。


 
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