戦国サイダー
って、ええええ!?



予想外過ぎで意味のわからない展開に、ぎゅっと目を閉じて身体を硬直させてしまう。


あ、いやなんていうか、イヤじゃないんだけど……あれ、そういうわけでもないけど、ただこの状況が驚くというか、なんというか……


ああああ、もうわけがわかんない、何だこれは、夢? 実は私はお風呂から上がってすぐにベッドに転がってるんじゃないっけ?


てか横で兄が寝てるし!





「…………へ?」



目を瞑ってたっぷり十秒。


くる、と思っていた感覚はさっぱりなく、そろそろと瞼を押し上げると、冷やかな眼差しが私に注ぎ込まれていた。



……え、えーと……?



恥ずかしいやら馬鹿みたいやら、さらに混乱しそうなこの状況に、低い虎の言葉が降ってきた。



「……儂は寝る」


「はい?」



意味がわからないんですけど!?


え、何? もしやまさかの自分の身に起きたことのリプレイ?


自分と同じ目に遭わせたかっただけ、とかいうプレイ?


 
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