戦国サイダー
「面妖な衣だが、女狐か?」


「めっ、女狐!?」



思わず声が裏返る。


面妖も何も、私ただいま普通の半袖Tシャツにカプリ丈のジーンズです。



「に、人間ですよ。ただの女です」



一応答えておくと、座っていた男が顔を上げる。



目が合うと、何事もなかったかのように日本刀を鞘に納めた。



「そうか。してここは何処だ」



やっと刀が消えた……と思ったら今度は何ですか……って。



立ち上がった男が、意外とでかかったことに驚き。


華奢に見えたのに、私より縦に十センチぐらいは大きい。


 
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