純白小悪魔 [仮]
『ケイちゃん!』
イチがあたしを
呼ぶ声が何度も
聞こえた
こないだと
まるで同じ状況
違うことは
イチが
追い掛けてこないこと
でもそれでいい
イチは逃げ出した
あたしより
目の前にいる
ユキさんが
大事なのだから
あたしはそのまま
家に向かった
ユキさんのことは
気掛かりだったけど
あたしにはもう
関係のないことだ
これでユキさんが
助かれば
イチはまた幸せに
暮らせるのだろうか
そんなことが
ふと頭をかすめた
.