間違い電話
保養所に着いた。


「部屋割りは、男女別だからね。」


「「はーい。」」


「ユウさん、優一と初対面なのに同じ部屋にさせちゃってごめんね。」


私は優一に聞こえない小さな声でユウに話しかけた。


「いいよ。そんなの気にしてないよ。彼、楽しそうだし。」


「それに、ユウさんじゃなくてユウでいいよ。」


「本当?」


「優一君には負けられないしね。」


彼は小声で言った。


「ん?」


「ハハハッ。何でもないよ。」





「集合は10時ね!着替えてテニスコートに集合!」


「OK!」


「じゃあまた後でね!」


そう言ってお互い部屋に入っていった。






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