間違い電話
そんな私達を優一はずっと見ていた。


私はその頃、もうユウの事はお兄ちゃんみたいに思っていた。


しかし、優一にはそう見えなかった。


「美優の好きな奴って、やっぱりユウなのか・・・?」


優一は2人の仲が良い姿を見てイライラしていた。



「じゃあテニスしよ!」


「うん!」


「チームはどうする?」


「俺、美優と組む!」


私の腕を掴みコートに連れていかれてしまった。




「痛いよ!優一!」


「ごめん。」


「どうしたの?」


「なんでもない・・・。頑張ろうなっ!」


「うん!」


今日の優一ちょっと変だよぉ。



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