シンデレラは男の子♂


静かに気まずい空気が 流れる…


時間の流れるのって
こんなに 遅いっけ!??



「はぁ…」



私が ため息をついた瞬間だった




―ガタッ




急に隣にいた 相沢輝くんが
立ち上がったのだ



その瞬間
さっきまで静かだった空気が軽くなり
教室が少しざわついた…



「どうしたのか 相沢??」



前で 授業をしていた
もう定年前のおじいちゃん先生が
不思議そうに尋ねた



「先生!!ちょっと 腹が痛いで 保健室行っていいすか??」



「ああ…行ってもいいですよ~」



のんきな おじいちゃん先生は
あっさりと 承諾した




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