それでも君が好きだから
2度目の恐怖
☆沙羅☆

「沙羅チャン」

「やっ…触らないでっ!」

「…沙羅?どうした、何かあった?」

「うるさいっ!」

「「!!?」」

私は、優真クンと実紅に冷たくあたった。

その日から私は変わった。

いや、変わらなきゃいけなかった。

これ以上、油断しちゃ駄目。

私は完全に心を閉ざした。

大親友の実紅とも喋らなくなった。


「優真…」

「ん?どうした実紅」

「私、沙羅の事大好きなの…」

「知ってるよ」

「だから…沙羅の力になれない事が…辛くて…」

「うん、実紅も辛いんだな」

「…っ」


実紅と優真クンの会話は嫌でも耳に入る。

でも…仕方ない。

私は柚子っていう最悪な女に会っちゃったんだもん。

きっと今日も来るだろう…。

あの女は…。

―――ガラッ

「おっはよーーー!!!」

…ほら、来た。

「沙羅チャン♪」

「…えっ?」

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