それでも君が好きだから
男を嫌う理由
☆沙羅☆


ハァ…ハァ…。

私は教室に向かっていた。

手がまだ震えてる。

怖かった……油断してた。

大丈夫だと思ってた。

でも、駄目だった。

どんなに心で好きになっても、体が拒絶する。

私はもう、男に触れることすら出来ない…。

辛いよ…こんなの…。

私は教室にたどり着いた。

「っっ実紅…!」

「…沙羅!?」

私は実紅に飛びついた。

「どうしたの!?何が…」

「私…もう無理だよ…男…無理……」

泣きじゃくる私を、実紅は何も言わずにただ抱き締めてくれていた。
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