それでも君が好きだから
仮の恋人
☆沙羅☆

~屋上~

「はぁ…」

私は1人で屋上にいた。

城崎に酷い事言っちゃった。

傷付いてる、よね…。

後で謝んなきゃ。

「風…気持ちいいな」

それでも私の心はすっきりしない。

城崎、悪気は無かったんだと思う。

…私が彼を傷付けた。

罪悪感、無いはずがない…。

…よしっ!ウジウジしてても仕方が無い!

「謝ってくるかっ」

そんで、これからもよろしくって言う!

……何言ってんだ、私は。

―――ガチャッ

後ろのドアから男が数名入って来た。

私の事ガン見してるし…。

「あれ?もしかして沙羅チャン??」

「え?あぁ…まぁ」

「まじで!?噂通り可愛いね!!」

「どうも…じゃ私、消えるんで」

こんな所いたくない。

―――ガシッ

「待ってよ」

強く、手首を掴まれる。
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