それでも君が好きだから
「やだよ!ってかもう、決まっちゃてるから!」

「俺様の言うことが聞けねぇのか!!」

「やっ…あのね??」

言い訳なんか聞かねぇ。

お前がやらないって言うまで離さねぇ。

「あの…蓮?」

「あ゛!?」

「体、震えてきた…倒れそう」

「おうっ!?」

何だと!?あ…俺ずっと沙羅の手…。

「離れて!!」

「悪ぃ…」

思わず手を離す。

数分前の決意、崩壊。

「もう、何なのよ!!!」

沙羅はどっか行った。

何か、俺が怒ってたのに、立場逆転?

でも…あの様子じゃあいつ、やるな。

仕方ないか、俺は本当の恋人じゃないからな…。

…くそっ!

沙羅、俺が嫌いか…?

でも俺は、お前の事……。


俺がお前を守るから。
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