それでも君が好きだから

蓮の素直な気持ち

★蓮★

「何これ!まっず!!」

「と、とにかくっ!もう時間ねぇから!」

文化祭当日、男子は飲食店を開いた。

けど、案の定メシは最強に不味い。

そして客も来ない。

文化祭が始まって30分しないうちに閉店…。

「最悪だ」

「ここまで準備したのに…っう……」

おいおい泣くなよ、みっともねぇな。

「やっと終わったの?…あー、つまんなかったぁ」

優真、お前今ここでそのセリフは…。

「「てめぇーー!!」」

ほらな、言わんこっちゃない。

「助けてぇ~~~蓮~~!!」

「知るか、勝手にやってろ」

俺は教室の外に出る。

盛り上がってる廊下を歩き、屋上へ。

「誰もいねぇ」

校内とはあまりにも違う、屋上。

「あーぁ、何してるかな、あいつ…」

ケンカしてから一回も会ってない。

沙羅。

1人だからか、口に出して言ってしまった。

「会いたい…か」

深い意味は無かった、が…。
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