メリークリスマス

震える千秋の体。


そんな千秋を
俺は強く抱きしめた。





っと、千秋は
俺の体から離れ、

立ち上がった。



「…陽希、大好きだった。

こんな私と、付き合ってくれて
ありがとう…!」



涙で顔をグチャグチャにしながらも

精一杯の笑顔でそう言い、


走って行った。




ごめんな。千秋。

こんな俺だけど、
好きになってくれて

ありがとう。




っと、千秋の背中に向かって
心の中で、呟いたのだった。


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