<実話>それでもずっと、大好き。
*中3*同じ状況…?





 『藤井っ!お疲れ♪』

「おー。まじ疲れたー」



 最上級生で受験生でもある中3になった私は、変わらない毎日を過ごしていた。


 あっという間に冬に近づく中、修学旅行も楽しく終えたその頃、
私は再び藤井を好きになっていた。



 私が唯一諦めきれなかった藤井智也。

勉強もスポーツも普通にそつなく出来る方で、クールかと思いきや突然冗談を言ったりする、ミステリアスな性格だった。

1人を好んでいるみたいだが、なんだかんだ大抵は誰かが一緒にいる。

藤井は、そんな人間だった。



 笠原といい藤井といい、私は中心にいる男子より、それを横で傍観しているような男子を好むようだ。






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