<実話>それでもずっと、大好き。
*はじまり*



 私の名前は保坂未来(ほさか みらい)。

若干小6にして、これまで2回も転校してきた。


 これは全部母親のせい。

見た目が若いのと明るい性格から、これまで何人もの男の人と再婚していた。

やっと最近は1人の人に落ち着いたみたいだけど、そのせいで引っ越し…。


 私は、今のお父さんは好きにはなれない。

お母さんよりも3才年下で、
ちゃんと仕事はする人だけど、たまに酒と暴力が絶えなかったりする…。

私は女の子だからという理由で、暴力を振るわれた事はないけど、

2つ下の弟・拓也(たくや)は1番被害に遭っている。

もう1人の弟、7つ下の涼(りょう)はまだ4才だから、私の次に被害は少ない。

涼は今の父親の子供。

父親違いだし、父親本人は好きになれないけれど、涼自身のことはすごく可愛がっていた。

もちろん拓也のことも、年齢が近いせいでよく喧嘩もするけれど、大事に思っていた。

だから庇ってやりたいんだけど、怒った父親はやっぱり怖くて、全然庇えずにいる…。


その父親も最低だけど、

お母さんも母親なら、もっとしっかりしてほしい…。




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