私立米泥高校2年F組~comedy high school~

 宝田は趣味をしている時が一番輝いている。


 と、夢樹は自負している。


 宝田の真っ白なピアノの鍵盤のようにきれいに並んだ歯が、


 うすい唇からのぞく。


 それからゆるくウェーブのかかったベージュの長髪が嫌みなく、流していた。


 まるでチルチルミチルが探していた幸せの青い鳥がまわりの飛んでいる。


 宝田は夢樹が子供のころから想像していた王子様のイメージにぴったりだった。


 夢樹は宝田のくっきりした二重の瞳を見ながらつぶやいた。


「むふふ、宝田くんに、あの鳥の数、数える奴でカウントしてもらいたい・・・・


むふふ、アイ キャン フラーイ」


 ちなみに図書室は一階にある。

 
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