ハートの苺キャンディー"THE運命?"




「アンタ…大丈夫?」



‥‥‥へ‥?


低く、でも何処か高くて透き通ったように綺麗な男の人の声が飛んできた。


足音が聞こえてきて、こっちに近づいて来てるのがわかる。


一定のリズムで、落ち着いていて。


「…コレ」


ドキドキドキドキドキドキ

何っドキドキって!?


声を聞くたびに今までにない感情が心臓を貫いた。


絢ちゃんの時と全く違う痛さ。



「アンタのだろ?」


差し出された手を見ると、さっき落としてしまったハートの苺キャンディーが乗っていた。


「あの…ありがとうございます!!!」


お礼と同時に勢いよく顔を上げると、そこには今まで見てきた人達と比べものにならない程の、美形な男の人がいた。



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